3月13日 澤 幸祐 先生講演会 「種々の手がかりを用いた空間学習の諸相」
2009.2.18
関西学院大学「魅力ある大学院教育」イニシアティブ・学術フロンティア推進事業「先端技術による応用心理科学研究」共催の学術講演会を開催します。参加は無料、申し込みは不要です。
タイトル:種々の手がかりを用いた空間学習の諸相
講 師:澤 幸祐 先生(専修大学文学部心理学科准教授)
日 時:2009年3月13日(金) 15:00~16:30
場 所:関西学院大学西宮上ケ原キャンパス F号館203号教室
司 会:中島定彦(関西学院大学文学部総合心理科学科准教授)
プロジェクト代表:八木昭宏(関西学院大学文学部総合心理科学科教授)
澤 幸祐先生は、2002年から日本学術振興会特別研究員、2003年に関西学院大学で博士(心理学)学位を取得され、玉川大学学術研究所COE助手を経て、2006年から専修大学に就任されました。
われわれは毎日、様々な空間的手がかりが存在する3次元空間内を移動しながら生活しています。ある種のアリは餌場から巣まで一直線に帰ることができますし、渡り鳥は数千キロの道のりを迷わず移動することはよく知られています。では、ヒトを含む動物は空間内の手がかりをどのように使って目的地を探し出しているのでしょうか?また以前に使っていた手がかりが使えなくなった場合には、過去の経験から目的地を割り出さなければなりませんが、どのような方略を用いるのでしょうか?
今回の講演では、澤先生がこれまでに関わってこられた研究の中からハト・ハムスター・ヒトにおける空間学習の実験結果をとりあげ、視覚的ランドマークや身体感覚を手がかりとして、生活体がどのような知識を獲得し、その知識をどのように利用しているかをご紹介いただきます。これらの研究と合わせて、空間学習事態にとどまらない、経験による行動の変化という現象を理解する上でのより一般的な枠組みについても考察を加えていただきます。