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小林 穂波 特別任用助教

小林 穂波

探索、注意、知覚

 私たちは自分の周りの世界をそのまま見ていて、まるで自分の心は世界の鏡であるかのように感じるかもしれません。しかし、実際には「見る」という行為はただ周囲の情報を受け入れてコンピュータのように処理するものではなく、環境との相互作用を通じて構成されている能動的な行動です。ただ目の前の風景を眺める場合でも、視線は固定されておらず、自分の近くに引き寄せたり、また遠くになげうったりすることで、見ている風景を構成していきます。これは実際に見た風景と写真との違いを考えれば一目瞭然です。つまり「見る」という行為は、環境への働きかけを通じて「何を見ているのか?」を探る、探索行動としてとらえることができます。この探索行動をヒトをはじめとする生物の知覚の根幹ととらえて、探索行動を制御する要因を実験を通じて明らかにすることが私の研究テーマです。

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