嶋崎 恒雄 教授
思考、学習、実験心理学
我々を取り巻く世界は情報に満ちています。我々はこれらの情報を取捨選択し、組み合わせ、新しいものを創り出し、それらを適切に利用し、この世界の中で生きています。“思考”や“問題解決”という言葉から皆さんはすぐに入学試験や受験勉強などを連想するかも知れません。それらも確かに“思考”の一つの側面ではあります。しかし、我々の生存そのものも間断のない“思考”や“問題解決”に支えられていると考えることができます。
私は「思考心理学」とよばれる領域のなかで、このような問題解決や推論がどのような過程を経て行なわれるのか、またそのために必要となる新しい情報の獲得・生成、すなわち学習がどのような過程を経てなされてゆくのかということについて、実験心理学的な観点からの研究を行なっています。また、このような情報処理の過程を計算機上で再現する研究(計算機シミュレーション)にも関心を持っています。