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6月25日 大学院GP:シンポジウム「Accommodating Culture into Psychological Research: A Forum of Cultural and Cross-Cultural Psychologists」

2011.6.22

※このプログラムは終了しました

組織的な大学院教育改革推進プログラムの一環として、下記のシンポジウムを行います。どなたでも参加できます。参加は無料、予約不要です。

テーマ:「Accommodating Culture into Psychological Research:
     A Forum of Cultural and Cross-Cultural Psychologists
     こころと文化をはかる心理学的研究の展開」
日 時:6月25日(土) 13:00-15:00
場 所:F号館104号教室

※英語でのシンポジウムです。

Coordinator
Junko Tanaka-Matsumi, Ph.D.
Professor, Department of Integrated Psychological Sciences, 
Kwansei Gakuin University.

Panelists 
Hidefumi Hitokoto, Ph.D.
Researcher, International Economy and Work Research Institute
“Distribution of Cultural Values within Japan: Regional and Individual Differences in Happiness”

Vinai Norasakkunkit, Ph.D.
Associate Professor, Department of Psychology, Minnesota State University
JSPS Fellow, Kokoro Research Center, Kyoto University,
“Caught Between Culture and Society: The Motivation of Marginalized Japanese Youth and What It Represents”

Yukiko Uchida, Ph.D.
Associate Professor, Kokoro Research Center, Kyoto University
“Emotions as Within or Between People? :Cultural Variation in Emotion and Subjective Well-being”

以上


 今回のシンポジウムでは、文化心理学で著名な先生方に来ていただき、最新の知見を講演していただきました。
 内田由紀子先生の調査では、東日本大震災の前後における日本人のウェルビーイングの変化を全国的に調査し、震災後では、現在の生活に当たり前の幸せを感じるようになった人が多くなったことがわかりました。それには、人と人との関係に由来する文化的な要因が関わっていることを考えられると思います。
 一言英文先生は、120万人の日本人労働者の幸福感のデータベースを分析し、文化的価値観と幸福感の間に関係性を見出しました。内田先生と一言先生の幸福感研究に共通して言えることは、日本人の幸せは人とのつながりを通じて感じられるものであるということでした。
 また、ノラサクンキット先生からは、日本特有と言われるニート・引きこもりの増加の要因を考える中で、文化の中の散らばり(個人差)を説明するモデルをご紹介いただきました。ノラサクンキット先生と一言先生の講演からは、文化の中にあるバリエーションを考えることを学びました。
 実社会の問題に文化研究の知見を応用して研究されている先生方の発表を参考に、私も今後の研究に取り組んで行きたいと思います。(文責:一階)

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