桂田 恵美子 教授
子どもの社会適応、愛着、ジェンダー
育児や子どもについてさまざまな問題が取り上げられている昨今、子どもが親との安定した愛着を持っている、そして、子どもが安定した愛着を形成できる親のかかわりというものが重要だと考えています。子どもの健全な発達を念頭に、子どもの社会適応にかかわるさまざまな要因に関心を持っています。具体的には幼児の攻撃行動とその要因と考えられる愛着や親の養育行動、子ども自身の偏った認知や気質などとの関連について研究しています。また、私のもう一つの研究の柱として、ジェンダー研究があります。男女共同参画社会の現在、人々の性役割意識はかなり平等主義的になってきています。また、性格面での男性性・女性性における男女差はあまりないという研究結果が出ています。しかし、一方で性役割分業はいまだに歴然として行なわれており、そうした社会の中でおこる心理的葛藤に注目して研究しています。