歴史
心理科学研究室年表 歴代教授の紹介 過去の文科省採択プログラム
2009年4月に、文学部の心理学専修と教育心理学専修が合併し、総合心理科学科心理科学専修になりました。また、大学院文学研究科においても心理学領域と教育心理学領域が合併し、心理科学領域となりました。これにより、「心理科学」の名を冠する研究室(学部・大学院の教育・研究組織)が関西学院大学に誕生したことになります。
心理科学研究室は、心理学研究室(心理学専修/領域)と教育心理学研究室(教育心理学専修/領域)の伝統を引継ぎ、新たな歴史を刻み始めています。
心理学研究室の始まり
今田惠は1923年にドイツ・チンメルマン社より心理学実験機器一式を購入し、私学としては日本最古の心理学研究室を創設しました。日本国内では唯一、アメリカ機能主義心理学の流れを重視し、機能主義から生まれた行動主義・新行動主義の思想的基盤を国内に紹介するとともに、条件反射などの研究によって国内外で有名な実験心理学研究室となりました。
教育心理学研究室の始まり
1948年、倫理学科の改組により教育学科が創設され、教育心理学関係の初代教授としてシカゴ大学大学院を修了した大伴茂が着任しました。大伴はピアジェ理論を日本に紹介した研究者で、ビネー式知能検査の日本版(大伴ビネー検査)も作成しています。その後、教育心理学研究室は、発達心理学と心理アセスメント、臨床心理学について確かな教育と研究活動を行うことで定評を得てきました。