講演者：　蓮沼寛介先生（筑波大学）

日　時：　2024年4月18日（木）17:00～18:40

場　所：　関西学院大学上ケ原キャンパス F号館102教室

講演タイトル：　性ステロイドホルモンのエストロゲンによる社会行動の調節

要旨：　性ステロイドホルモンのエストロゲンは、社会行動の調節に重要な役割を果たしている。エストロゲンは卵巣から分泌されるが、雄の精巣から分泌されたテストステロンが芳香化酵素によって転化されることによっても生じる。そのため雄においても、2種類のエストロゲン受容体（ER）、ERαとERβを介して社会行動の制御が行われることが示唆されている。ERα・ERβは脳内に広く分布することが知られており、全身性のERα・ERβ遺伝子欠損マウスやウイルスベクターの局所投与法などを用いた先行研究から、各脳領域に発現するERα・ERβが雄の社会行動制御に果たす機能が検討されてきた。しかしながら、ERα・ERβの発現パターンやそれらの機能については依然不明な点が多い。本講演では、演者が博士課程で行った研究で明らかにした、『外側中隔のERαとERβが雄の社会行動の制御に果たす機能』について紹介する。

• 参加に際し，文学部・総合心理科学，文学研究科・総合心理科学専攻の方の事前連絡は必要ありません。それ以外の方は、教室変更時などのお知らせのため、佐藤暢哉（nsato[at]kwansei.ac.jp）まで、ご一報いただきますと幸いです。